一型糖尿病が紹介する糖尿病講座~うつと糖尿病~

〈うつ(鬱)〉

鬱にかかったことのある人は15人に1人と言われるほど、鬱は結構身近な話題です。
厚生労働省の調査では女性は男性に比べて1.6倍うつになりやすいことが分かっています。
女性はホルモンバランスが崩れやすいのが原因と考えられています。

 

本記事で得られること

1.鬱とは何かがわかる

2.鬱と糖尿病の関係がわかる

3.鬱を治す方法がわかる

4.鬱を予防する方法がわかる

 

1.鬱とは何か?

鬱とは「以下のような精神的症状と身体的症状が現れ、脳のエネルギーの欠乏で自然に回復せず、日常生活に支障を与えるほどの気分障害」のことです。

精神的症状例
・気分が落ち込む
・やる気が出ない
・不安、焦り、イライラ感
・無関心になる
・ぼんやりすることが増える
・悲観的に考える
・口数が少なくなる
・外見や服装を気にしなくなる
・飲酒量が増える
・集中できない
・喜んだり楽しんだりできない
・良いことが起きても気分が晴れない

身体的症状例
・疲れやすい(疲労感)
・身体がだるい(倦怠感)
・耳鳴り
・頭痛
・動悸
・食欲減退(or過食)
・味覚障害
・腰痛
・下痢、便秘
・生理不順
・性欲減退、勃起障害
・肩こり
・腹痛、胃の不快感
・めまい
・睡眠障害(不眠or過眠)

人には感情の波があり、日常生活の中で憂うつになったり気分が落ち込むことは誰にでもあります。
通常は自然治癒力で時間とともに様々な不具合を回復しますが、
脳のエネルギーが足りていないと、回復せず、一日中気分が優れなかったり、2週間以上つらい気分が続いたりします。

これが鬱の状態です。

 

2.鬱と糖尿病の関係

鬱であるとことと糖尿病は相互に影響しあいっています。

糖尿病の人
うつ状態

インスリン抵抗性

血糖コントロールが悪くなる

 

糖尿病になっていない人
うつ状態

インスリン抵抗性(インスリンが分泌されているにも関わらず、インスリン量に見合った血糖値の降下が起こらない)

高血糖

糖尿病

鬱が原因で糖尿病になってしまった人は、糖尿病の治療ではなく、鬱の治療が必要です。

 

3.鬱の治療法

うつ病かなと思ったら、
精神科や心療内科、メンタルクリニック、こころのクリニックなどで診察を受けることができます。

うつ病の治療には
休養、薬物療法、精神療法やカウンセリング
があります。

鬱は脳のエネルギーが足りなくて起こる病気なので休養が基本となります。

脳の機能不全を正常に戻すために薬物療法が必要となります。

精神療法やカウンセリングは、性格や環境要因など休養や薬では足りない部分を補い、鬱の再発を予防するためのものです。

 

 

4.鬱の予防

ストレスを避けることが大切

→十分な睡眠をとる
→自分の性格や考え方を知る
→休養をとる
→体のリズムをつくる
→栄養バランスのとれた食事をする
→アルコールは控える
→適度な運動を心がける
→1人で悩まない
→先のことばかり考えず、現在の目標を見定めて進む

 

以下の性格の人は注意するのがいいでしょう。

鬱になりやすい性格例

・生真面目
・完璧主義
・自分に厳しい
・凝り性
・気を遣う
・責任感が強い
・几帳面

 

まとめ

鬱は立派な病気に認定されています。
自分のことは自分が一番わかっていると頑固にならずに、
症状に心当たりがあれば専門家に相談しましょう。

糖尿病の人は血糖コントロールのためにも、うつの治療は必要です。
また、うつを治療すれば物事を前向きに考えられるので、日々の生活を楽しく生きられます。
糖尿病の治療も積極的に進められるようになります。

 

 

僕のTwitterアカウントです→@Kunanuts2

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